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■WindowsVista Ultimate α

新世代Windows
その真価は如何に

2007/2/4
o-yam

●前書き

ロングホーンと言われていた時から早幾年、2007年1月30日、ついにVistaが発売となった。

業界からは離れているが職種はそれ系なので新OSを放置する事は出来ない。
とは言ってもこの寒い中、深夜に行列するほど酔狂ではない。よって事前に通販で予約。

価格の安いDSP版は当然として、HomePremiumかUltimateか迷っていたが、折角なのでUltimateにしてみた。
また、そのSHOPではオマケ付の”α”も取扱っていたので、それに決定。今回は32bitCPUを使うので32bit版をチョイス。

1月30日の午前中に届いた模様。発売日前日に発送したようだが問題無いのだろうか??

なお、Ultimateは”アルティメット”とか呼ぶらしいが、本稿では”ウルチ米”に統一するw

パッケージ
DSP版(従来で言うOEM版)のわりに化粧箱に入っていた。

拡大化粧箱

付属の冊子もカラーで多少マシにはなったが、ロクな事が書いてないのには変わりない。

拡大中身

αの特典としてUSBメモリ付き

拡大メディア(DVD)

●インストール

機材は以下
・MSI K8NGM-V (nForce6100)
・AMD MobileSempron 3100+(ソケット754)
・メモリ DDR 768MB
・GeForce7600GS
・IDE HDD、ATAPI-DVDマルチ

後は内蔵メモリカードリーダ位で拡張カード類は無し。

HDDは全て消す事にして、いざインストール開始!
※メディアはDVDなのでDVDドライブは必須。

手順はXPと 大差無く、初心者でも迷う事は無いだろう。
30分くらいで特にトラブルも無くインストール終了。
この間は放置していたので、どんな画面が出たかは不明。

サウンドのドライバだけ入らなかったが、RealtekからVista用AC97ドライバを拾ってきてOK。

GeForceもとりあえず動いているようなので当面そのまま使用する事とする。

検証
■ルック&フィール

すでにβやRC1を試していたので、特に感慨は無い。

今回のキモであるAeroもウィンドウタイトルあたりやタスクバーなどが透けるだけでどうと言う事はない。Win+TABキーによるタスク切替えが分りやすくなったのと、タスクバーに縮小された画面が出るあたりだけマシになったか。

LinuxやMacなどと比べると前世紀の仕様と言わざるを得ない。

新しいフォントであるメイリオは相変らず違和感がある。

デスクトップなどのアイコンも無用に大きく、かなりうざい。”クラッシックアイコン”を選ぶとXP並に小さくなるのでヨシとする。

テーマ自体をWin2000風にすればもっと細かく出来るのだが、あまりにも味気ないのでパス。

サイドバーが目新しいが、右端はメッセンジャー系が定位置なので邪魔くさい。

またセキュリティが強化された関係で何かしようとするとすぐに「権限が必要です」等とほざく。速攻でOFF。

その他、ウィンドウの枠が異常に太くなった。画面の詳細設定で細くしておいた。

■付属ソフト

メールは”Windowsメール”と改称したが、大きな変化は無い。迷惑メールの振分け機能が強化されたが、やっとか、と言わざるを得ない。

DVDも焼けるようになったが、相変らずISOファイルは扱えないようだ。

フォトギャラリは今回唯一気にいったソフト。下手な画像管理ソフトよりは使えるであろう。しかし画像の修正は相変らず簡単な機能しかない。リサイズ位出来てもよさそうなものだが・・・・

シャドウコピーなる自動バックアップ機能も付いた。誤って上書きした場合などに過去のファイルを取出せる。これはHome系には無い機能であるが、Homeユーザの方が誤操作が多いと思うのだが。

 

■周辺機器

CPUのC'n'Qは特にソフトやドライバを入れる事も無く、正しく機能している。

内蔵メモリカードリーダ、外付けUSB−HDDなど通常ドライバ不要のデバイスは正しく認識。

WEBカメラのVX-1000はMicrosoftからドライバを拾ってきて正しく動作。

マウスドライバに関してはLogicoolのVista用ドライバでは一切認識せずに断念。(そもそもLogicoolのマウスでは無いが・・・)
ただし、MicrosoftのIntelliPointは正しく動作した。

x64の時もそうだったが、Logicoolはこのあたりが弱い。ワールドワイドなメジャーメーカなのだからソフトウェアにも力を入れるべきである。

■アプリ

仮想CDなどドライバを含む物も正しく動作した。

ウィルス対策ソフトはLiveOneCareのお試し版で様子見。

VNC(サーバ)は現時点ではダメ。これはその内なんとかなるだろう。

Tclockは動作はするものの色の設定がおかしい。これはもうダメだろう。

■パフォーマンス

肝心のパフォーマンスは速くもなく遅くもなく、程度。メモリも768MBで足りているようだ。 ただし、「スワップが多発している。メモリを増やせ」と言われたのでOS側から見ると足りて無いらしい。やはり1GBが最低ラインか。

オマケのUSBメモリ(512MB)を付けてReadyBoost専用しているが、これも早々に取付けたため効果があるのか無いのかサッパリ分らない。無いよりはマシ、程度であろう。
拡大オマケ

各種画面エフェクトは飽きたのでOFF。フェード効果等は遅く見えるだけで何のメリットも無い。

 

●結論
今回はメジャーOSとあって、ソフト屋の対応も早い。x64の時とは大違いである。

ただし、現時点ではまともに動かないソフトも多数存在するようなので、お目当てのソフトがVista対応!とアナウンスするまでは見送った方がよかろう。

今回のマシンは用途的にネット端末なので、動いてもらわないと困るソフトはほとんど無い。

XPにも飽きたので常時使う事とする。

また、エディションはHomePremiumで充分であろう。ウルチ米の有難みは果てしなく薄い。

●後書き

長い年月をかけて開発したOSがこの程度で正直ガッカリである。素晴しい!と思える点がほとんど無い。

Vistaの次は何かあるのだろうか。次のメジャーリリースはまた5年後か。
その間にLinuxが台頭してきそうな予感。