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■自宅サーバの構築 2010■

Linux Mint9 Isadora を使用した
自宅サーバの構築

2009/5/19
o-yam

●前書き

2002年末より自宅サーバを運営している。
自宅サーバのメリットは「無限のストレージ」と「自由」に尽きる。
 

LinuxMint6を使用した代目は2010年4月をもってサポート終了。
丁度LinuxMint9(Ubuntu10.04LTSベース)が出たので入れ替え。

入れ替えに伴ないハードウェア構成も見直し、3年戦える仕様とした。
四代目襲名。
 

●ハードウェア
拡大 マザー:Abit A-N78HD
Geforce8200 、AM2+ 
MicroATX
DDR2×4本
IDE×1 、SATA×6
GbE

CPU:AthlonX2 5050e(2.6GHz,45W)

メモリ:1GB ECC x2
 

 

ストレージ

従来は2.5" 120GB + 3.5" 250GB の2台体制(共にIDE)

SSD+HDDの構成にしようかと思ったが、2台付けるのも面倒なので、今回は2.5" HDD 1本で行く事にした。

容量はキリのいいところで1TBを狙っていたが、2万円弱でコストパフォーマンスは微妙。
1万円以下の640GBは容量的に微妙。

ヤフオクに1万円丁度で750GBが出ていたのでそれに決定。

拡大
WD Scorpio Blue
WD7500KEVT

安さの秘密は売れ残り。厚みが12mm位の旧型。


後は従来からのDVDマルチと新規購入のSDXC対応のマルチカードリーダ。

 

●インストール

構築開始時点でUbuntu10.04は出ていたが、Mint9はRCの状態。

RCでもアップデートを続ければ同じになるであろう、と言う事でRCでインストール開始。


インストールはデフォルトの状態で突き進む。
ファイルシステムはext4になったようだ。
パーティション分けはswapのみ別パーティションで5GB程度確保、残り全てが/ になっていた。

今回から?rootですんなりログイン出来るようになっていた。特に警告らしき物も見当たらない。妙な設定も不要。

ポリシーが変わったのだろうか?

 


インストール完了後、旧HDDからデータ移行。

webコンテンツだけtarにして、あとは丸ごとコピー。
/etc内は全部捨てて設定類は全て見直し。
ホームディレクトリ内もメールだけコピーして後は全部破棄&見直し。
 

●システム調整
初期設定
IPアドレスは固定に変更

■使い勝手
調整
今回からタイトルバーのボタン配置が左側に変わった。
右側の開いたスペースは将来別の機能がつくらしい。

とは言え、体に染み付いているのでとりあえず「デスクトップ設定(mintdesktop)」で右側に戻しておいた。

また、カーソルが思うように変わらない。どうもcompizが問題らしい。
ウィンドウの移動時に適当に透ければいいので、Xfceのウィンドウマネージャ、xfwm4に差し替え。
compizの問題はその内治るであろうから、xfwm4を自動起動するようにしておいた。

パネルは上側にも追加。ランチャやシステムモニタ、クロック周波数の表示等を配置。


■ソフト追加

足りないソフトapt-get もしくは synapticパッケージマネージャで追加

システム関係はtelnetd、postfix、proFTPD、logwatch等を追加。

■サービス設定

サービスの吟味。
昔あった「サービスの設定」が無くなっている。
代わりにsysv-rc-confやserviceコマンドが用意されているが・・・。正直めんどくさい。

「自動起動するアプリ」は残っている。不要なソフトはオフ。


 

●サーバ調整
※注意:このドキュメントはあくまで個人レベルの自宅サーバ構築の話である。

■WEBサーバ(apache2)

/etc/apache2/のapache2.conf と site-avairable/defaut を設定

ServerName サーバ名

Options Indexes を外す

■sambaサーバ

/etc/samba/smb.conf でワークグループを設定する程度


■telnetサーバ

何も設定するところが無かった。

■ftpサーバ(ProFTPD)

何も設定するところが無かった。

■メールサーバ(postfix)

家庭内で使うのみ(logwatch用)なので
/etc/postfix/main.cf でサーバ名を設定する程度

■ファイヤウォール

ufwで設定
gufwで確認

デフォルトで全てdeny
ポート80はallow
家庭内を含め、既知のIPアドレスは全てallow


■仕上げ

●外から入れるようにルータのポートを開放
●自動実行の設定(crontab)
  ・データのバックアップ
  ・WEBのアクセス集計
  ・時報を鳴らす
  ・NASを起こす(wakeonlan)
  ・ボリュームを上げ下げする
等々
 

●結論
ハードを変えたせいもあるが中々快適。不満はほとんどない。
LTSなので3年は安泰。のんびり使わせてもらおう。


現時点でおかしい所はあるが、その内直るだろう。
・前述のマウスカーソルの問題
・ボリューム調整時に「サウンド・システムからの応答待ちです」から進まない。
→alsamixerコマンドで調整は可能

 
●後書き
次回再構築は3年後の予定。
その頃までにSSDが安くなっていて欲しいところである。