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■ Canon PoweShot SX710HS ■

高倍率ズーム
中古デジカメ

2023/12/10
o-yam

●前書き
デカいコンデジは「LUMIX FZ-7」
持ち歩きは「Canon IXY3」

もう撮るものも無いのでダラダラと時間が過ぎる
が、不満点しかない

・WiFiなどの機能がない
・IXY3はマニュアルモードが無い
・FZ-7に至ってはメモリカードは2GBまで。SDHCすら不可。

95%はスマホで用は足りるが、残りの5％が厚さや質量に制限のあるスマホでは無理。


よし、人生最期のデジカメを買おう！

要求仕様は以下
・マニュアルモード必須
・デカいのは不可
・一眼系は不可。高い。デカい。レンズ交換なんて面倒でやってられない。
・手持ちのコンデジは光学12倍ズームなので同等かそれ以上
・WiFiなどの通信機能
・SONYはイヤだ

店頭のデジカメコーナーを久しぶりにじっくりと見てみる。

ヤバい

スマホのせいでコンデジが駆逐されている。
PoweShot SXは5年前に出たきりでもう開発は辞めたようである。
値段は付いてたが、展示品現品限り。新品在庫は無く取り寄せ。
5年間店頭でいじくり回されていた個体は勘弁してもらいたい。

LUMIX TZ系、EXILIMも絶滅
FinePixは防水のみ
LUMIX FZ、COOLPIXは辛うじて残っているがクソデカい

昔は旅やお出かけのお供にデジカメ！！だったのだが今となっては「スマホで撮ればええやん」
デジカメの生き残る道は
・超高画質
・高倍率ズーム
・絞り可変

である。斜陽事業にリソースを割いてたら株主からクレームがくるだろうからデジイチに一縷の望みをかけるのは分からんでもない。
と言う事で無いものは仕方ないので中古を漁る。

色々比較検討した結果
Canon PowerShot SX710HS
がコスパがよさそうだった。中古だが1年保証が付いている店で購入。（楽天スーパーセール）

細かいところは全然分からないが、キヤノンなのでそれなりに使える、のではないかと思われる。

税込み37000円
新品ではないので気合を入れる必要は無い。適当に分割払い。

12/05 発注
12/09 来ないので問合せ／発送された模様
12/10 到着
●外観


拡大全景
金属筐体
レンズバリア方式。かすかに傷がある。

拡大側面
ストロボ ポップアップボタン
意味が分からないボタン
→顔認識でズーム倍率を勝手に変えてくれるらしい
NFCのマーク

拡大上部
動画ボタンが特等席
早速押し間違った

拡大背面
ここに操作系が集中
スマホマークがWiFi

拡大底部
三脚穴
ちょっと汚い

拡大底部スロット
バッテリ
SDカード（フルサイズ）

拡大側面カバー
microHDMI
mini-B USB

拡大
付属品はこれだけ
チャージャーとバッテリ
●仕 様
発売日 2015年2月
定価 38800円 当時の直販価格
画素数 2000万画素 1/2.3型
最大撮影サイズ 5184x3888 フルHDの縦3倍・横3倍程度
動画サイズ VGA,HD,FullHD MP4形式 60P
静止画枚数 SDカード依存
マクロ 1cm
ズーム 光学30倍 デジタル併用120倍
質量 270ｇ程度 　
電池 1070ｍAh NB-6LH
手ぶれ補正 レンズシフト
顔認識 有り 　
ISO感度 100〜3200 　
液晶
 3型
 タッチ無し・可動無し
Wifi
 11b/g/n
 5GHz無し
NFC あり 使用出来なくなっている。。。
メディア
 SD
 SDXC、UHS-I
最大容量は不明

メディアは余り物の32GBを突っ込んでおいた。
残り枚数表示は「9999」で永眠するまで撮れる。
　

●検証

ホールディング
？
もう少しドッシリズッシリしているかと思ったが普通にコンパクト。
グリップ部が多少盛り上がっていて掴みやすい（何か入っているのかどうかは不明）

電池周りは薄型のありがちなバッテリでカタログ値は230枚となっている。実測はもっと少ないであろう。互換バッテリが800円くらいなのでポチっておいた。
また、USB接続可能ではあるが、転送専用で充電はできない。これはガッカリ。

操作系：
電源投入後1秒程度で撮影可能となる。沈胴式のわりに意外と軽快。

操作方法は一般的。一通りの機能はマニュアルレスでもOK。

撮影モードはありすぎ。ダイヤルが11種類もある上にシーンモードの中にはさらに何種類か。

拡大

カメラ単体で色合いを変えたり魚眼レンズ風にしたりする事もできるようだが今となってはまず出番は無いだろう。
コンデジ末期のあらゆる機能詰め込みました！！！的な感じ

シャッタースピードと絞りはダイヤルをクルクル回せば変更が出来る。
拡大
FZ-7のようなジョイスティックをヨイショヨイショ的な感じでは無く、かなり直感的。

マクロはフルオートの場合は自動的にマクロモードになる。

液晶は視野角／映りともまぁまぁ。液晶の解像度は1000×900くらいだろうか。可動したりはしない。

記録画素数は最低がVGAで その次がQXGA、10MP、20MPと続く。
大した写真をとるわけでもないのでQXGAが丁度いい。

動画は mpeg4形式。FullHD可。動画撮影中にズームが可能。
　

連写は不明（使わない）。

ソフトウェアはandroid / iOS / Windows用

android用でテスト
WiFi経由でお互いを認識
出来ることは
・画像の転送（スマホ側で手動選択）
・リモートでカメラ制御（使わない）

これはちょっと。。。。。

キヤノンのクラウドに一気にアップロードしてくれる訳ではないようだ。

一旦スマホに取り込むところまではやるので、後は好きにしてください！！！的なスタンス。
新しめの機種であれば、googleに転送まではやってくれるらしいがあいにく対象外の機種らしい。無念。。。。

旅行先／出張先において本機で撮った写真を無理やりSNSにアップする／会社に送る必要がある場合程度か。
「スマホあるなら最初からスマホで撮ればええやん」

カメラ単体に専門外のソフトウェアをアレコレ詰め込むのもなんか違う気がするが、sambaあたりを動かしてファイルサーバに見せかけるのはどうだろうか。
ストレージを公開するので後は煮るなり焼くなり好きにしてください！！でいいような気がしないでもない。
サーバーが無理ならsmbクライアントでもいい。


と言う事でWiFiを実装したところで有用なソフトウェア／ファームウェアがなければ何の意味も無い。

取り込むだけならUSBケーブルを繋いだ方が早い／速い。
なんならSDカード経由でもいい。

結局WiFiに有用性は見いだせなかった。
　
●サンプル
雲ひとつ無い晴天
明暗が激しいのでデジカメ専用機の本領発揮
特記が無いものはAUTO、QXGA(3M/2048x1536)クリックで拡大


クリックで拡大
空の蒼さ

クリックで拡大

クリックで拡大
遠景　等倍

クリックで拡大
光学30倍

クリックで拡大
デジタル併用120倍
何の標識か分かる
上の等倍と比較されたし

クリックで拡大
縦持ち

クリックで拡大
暗いお堂
？
そう言えばHDRと言う文言が出てこない。自動でエフェクトはかけない主義か

クリックで拡大
画角チェック

クリックで拡大
遠景

クリックで拡大
そのまま光学30倍

クリックで拡大
あまりボケはない
あえてボカしたい場合は絞りを調整する方向か

クリックで拡大
日曜＆紅葉終わり
観光客が多すぎ

クリックで拡大
マクロ
レンズがぶつかっている状態

クリックで拡大
光学30倍
絞りF8
ピントが合いづらい
もうちょい上手くとれると思う

さすが腐ってもデジカメ
中古のポンコツでもスマホごときとは一線を画す

とは言え明暗が激しいシーンはさすがに辛い。
HDRで誤魔化す機能があればよかったかも。

●結論
1cmマクロから120倍ズームが可能。
加えて絞りの調整もOK

スマホのカメラが高機能になってもなかなかここまでは無理だろう。
出来たとしてもスマホ自体の寿命が先にくる。
電池を替えながら長く使えるのもデジカメの強み。

Wifiは実装されてはいたが、あまり有り難みが無い。
USB充電が出来ないのもイマイチ。

そもそもこのカテゴリは絶滅してしまったので今更議論の余地は無い。
●後書き
プレミア価格が付き始めている。本機も中古のくせにほぼ発売当時の定価と同等。

スマホを超える写真を撮りたければ10万円以上出してもらわないと困りますねぇお客さん、フフン
的な商品ラインアップは嘆かわしいとしか言いようがない

せめて定価5万円でなんとかならないものか！

いや、もう今後の人生でデジカメを買うとは思えないので個人的にはどうでもいいが、テクノロジが失われていく様はあまり見たくない。