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■Intel Celeron 733MHz ■

目指せ定格1GHz
cC0なセレロン

2000/10/7
o-yam

●前書き

cC0コアのセレロン流通。733と766。

1GHz達成してはや半年。当時はWindowsが起動するのがやっとで、安定動作にはほど遠い状況であった。以前のコアが空冷900MHz前後であったので、今度は1GHz安定動作がいけそうだ。

出たばかりで取扱店も少なく、ネット上でも情報がほとんど無い。倍率も11倍、11.5倍でよしんば動いたとしてもメモリバスが遅い為、性能はあまりあがらないであろう。価格的にもPentiumIIIの同周波数と変わらない。よってまさにヒトバシラーアイテム。これは是非買って検証せねばセレロンマスター(自称)の名が廃る。

とりあえず倍率が低く、かつ多少安い733MHzをゲット。
ロットはQ031A537-0223 SL4P7 MALAY

●概観
左が533、右が733

チップが僅かだがシュリンクされているのが分かるであろうか。定格電圧も1.7Vにアップされている。cC0の証。

裏。同上。

コンデンサの数が全く違う。また、IIIの文字の部分的にしか載っていない。

しかし概観はPentiumIIIとほぼ同じ。ここまで似てるとコアも同じでボンディングオプションで倍率、キャッシュ容量、CPUID等を替えているのでは??(その方が生産効率がいいだろう)

 

動作検証
使用機材は以下。ただのテストなので余り物の寄せ集め。

マザー:BX6SE
ビデオ:SPECTRA Light PCI
その他:NIC,IDE-HDD,スロケットIII

まずド・ノーマルでテスト。
1.7V、リテールファンでどこまで耐えるか。
実測1004MHz(91MHzx11倍)で各種ベンチ完走。出足好調のように見えた。
しかし、そこから先は全く駄目。不安定。

ファンをブリザードに交換し、電圧を変化させながら限界を探ったところ下記の結果となった。

1053MHz 2.0V OK
1073MHz 2.1V OK
1083MHz 2.1V NG FR1回ループで終了。

 

●最終結果

ノーマル限界 1004MHz
空冷限界 1073MHz

後書き
確かにステッピングが上がった事で多少限界向上が認められたが、劇的なものでは無かった。特にFSB100MHzで動かなかったのは痛い。100MHzで動けばマザーの選択肢も広がるのだが・・・

それでも定格で1GHzを超えた事は賞賛に値する。

低倍率のcC0も出回り始めたようなので、格安、定格、空冷でしかもそこそこ速い1GHzマシンを作る事も可能になりつつある。

ただしPentiumIIIの低価格化も進んでいる昨今、わざわざセレロンを選択する事も無いのも事実である。

アップグレードを考えている場合はIntelの値下げタイミングを考慮されたし。